納骨堂の購入前に知っておきたい!後悔しないためのトラブル対処法

お墓の新しいカタチとして近年、納骨堂を選ぶ人が多くなっています。費用が抑えられたり管理が楽だったりするメリットがある一方で、実はトラブルが起こるケースも少なくありません。そこで本記事では、納骨堂の利用でよくみられるトラブルの具体的な事例や事前に防ぐための大切なポイントについて解説します。
施設運営とのトラブル
納骨堂の契約時における確認が足りなかったり、仕組みを勘違いしていたりすることが原因で、施設側と揉めてしまう場合があります。ここでは、実際に起こりうるトラブルについて解説します。
個別の安置期間と引っ越しの制限
多くの永代供養付きの納骨堂では、ずっと個別のスペースに遺骨が安置されるわけではありません。33回忌や50回忌といった一定の節目を迎えると、ほかの人の遺骨と一緒に収蔵される合祀墓に移されます。
さらに合祀墓に移された後は、特定の人の遺骨だけを取り出すことが不可能です。そのため、将来もし引っ越しなどの理由でお墓を別の場所に移したくなっても、改葬ができないというトラブルに発展します。
施設の維持費用や設備による不満
納骨堂は建物のなかにある施設なので、時間が経てば老朽化し修繕が必要になります。毎年の管理料とは別に、急な修繕費用の支払いを求められて困惑する事例があります。
また、故人の好物を供える場所がないロッカー型などの種類もあり、お供えが満足にできない不満も聞かれます。
参拝時間の制限と閉鎖のリスク
多くの納骨堂では、朝から夕方までの間で参拝できる時間が決まっています。24時間いつでも行けるわけではないため、仕事帰りに立ち寄れないといった不便さを感じる人もいます。
さらに深刻なのは、納骨堂自体が経営難で倒産し閉鎖してしまうケースです。閉鎖されると遺骨は返還されますが、次の納骨先を見つけるために新しいお金がかかってしまう事態に陥るのです。
家族や親戚との間で生じるトラブル
トラブルの相手は施設の運営側だけとは限りません。身内への事前の説明や話し合いが足りていないことで、家族や親族との関係にひびが入ってしまう場合があります。
本人の生前契約による周囲の困惑
終活ブームにともない、自分の入るお墓として生前に納骨堂の契約を済ませる人が増えています。自分の好みの場所を自由に選べて残された家族の負担を減らせるよい方法ですが、この約束を家族に内緒にしたままだと問題が起きます。
本人が亡くなったあとに家族が契約に気づかなかったり、納骨の手続き方法がわからなかったりして、結果的に希望どおりの場所に納骨してもらえない状況が生まれるのです。
相談なしの墓じまいによる反発
今ある先祖代々のお墓を片付けて、新しく通いやすい納骨堂へ遺骨を移す改葬を行うケースも目立ちます。しかし、親族に何も相談せず勝手にお墓を撤去してしまうと大変な怒りを買うケースも少なくありません。
先祖からのお墓を大切に守りたいと考えている親戚がいる場合、事後報告では大きな揉め事につながります。
従来のお墓参りとの感覚の違い
納骨堂は室内でお骨を管理するため、昔ながらの墓石に向かって手を合わせるスタイルとは大きく異なります。遺骨が自動で運ばれてくる最新のタイプなどもありますが、人によってはこれに違和感を覚える場合があるのです。
お線香をあげたりお供え物をしたりする実感が湧きにくいため、お参りをした気がしないと家族や親戚から不満の声が出てしまう事例もあります。
納骨堂のトラブルを防ぐための心得
せっかく見つけた納骨堂で後悔しないためには、事前の準備が鍵を握ります。ここでは、トラブルを未然に回避するために必ず実践したい対策を紹介します。
資料を取り寄せて慎重に比較する
まずは気になる施設の資料をいくつか請求してみることから始めましょう。ひとつの場所だけで決めてしまうと、ほかとの違いや隠れたデメリットに気づきにくくなります。
それぞれの施設がもっている特徴や費用をよく見比べることで、よりよい選択ができます。また、トラブルを防ぐためには過去の運営実績や実際の利用者の口コミを調べて、経営が安定しているか確認することも重要です。
実際の現地へ足を運んで見学する
パンフレットやウェブサイトの写真だけでは、周囲の本当の雰囲気まではわかりません。そのため、契約前に必ず現地へ行き、掃除や管理がしっかり行き届いているか、通いやすい立地かを確認してください。
お墓参りに行くことになる家族も一緒に連れて見学に行けば、全体のイメージを共有できて安心です。
契約書の内容を隅々まで読み込む
契約に関する書類は、細かい文字の部分までしっかりと目を通す必要があります。個別の安置期間が何年なのか、管理料以外に追加の出費が発生する可能性はあるのか、お参りができる時間帯は何時までかなど、気になる点を確認してください。
もしわからない部分があればそのままにせず、契約の前に必ず担当者に質問して解決しましょう。自分だけでなく、信頼できる身内にも一緒に確認してもらうと見落としが減ります。
決めた内容をしっかりと身内に伝える
生前に自分でお墓を用意した場合やお墓の引っ越しを考えている場合は、その計画を早い段階で家族や親族に伝えてください。エンディングノートなどを活用して、契約した納骨堂の名前や具体的な場所、契約内容を文字として残しておくのがおすすめです。
事前によく話し合って周囲の同意を得ておけば、納骨のときになって慌てる心配がなくなり、家族の間のトラブルも防げます。
まとめ
納骨堂は継承者の心配が少なく、管理負担も軽減できる供養方法ですが、契約内容の確認不足や家族との認識の違いによってトラブルが起こるおそれがあります。とくに管理費や合祀の時期、供養方法などは事前にしっかり確認しておくことが大切です。また、自分だけで決めるのではなく、家族や親族にも希望を伝え、納骨堂の場所や契約内容を共有しておくことで後々のトラブルを防ぎやすくなります。納骨堂を選ぶ際は、現地見学や契約内容の確認を行い、納得したうえで契約を進めましょう。






















