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納骨堂に戒名は必要なのか?つける理由や費用相場は?

公開日:2023/04/15  最終更新日:2023/05/26


葬儀の際、故人には戒名が付けられることが一般的です。しかし、近年は戒名を付けない方も増えてきました。また、戒名の付け方や費用についても、知らない方は多いと思います。そもそも、戒名は必要なのでしょうか。そんな疑問を持っている方に、今回は、戒名をつける意味や必要性、戒名をつける費用などについて解説します。

戒名は不要?戒名なしでも問題ないケースとは

戒名とは、仏教において、仏の弟子となった証として与えられる名前のことです。出家して、戒律を守り、厳しい修行を積む人だけに与えられていた戒名ですが、これでは出家していない人が置いてきぼりになってしまいます。

そこで、出家していない人も仏弟子となれるように、そして極楽往生できるようにと、故人に対しても戒名がつけられるようになりました。

無宗教式の葬儀なら戒名が無くても問題はない

戒名は、仏弟子に対して与えられるものですから、仏教徒ではない方には不要です。そのため、仏式とは違う、無宗教の葬儀をすれば、戒名の必要性は低くなります。無宗教式の葬儀とは、葬儀の形式にこだわらず、故人や遺族が希望した自由なスタイルで行う葬儀のことです。

場合によっては、読経も行わない形の葬儀もあり得ます。供養方法も、永代供養の樹木葬や納骨堂、合祀墓、海洋散骨、無宗教の霊園を利用すれば、戒名が無くても問題はありません。もちろん、戒名が無いから極楽往生できないということにもなりません。

戒名なしでトラブルが起きることもある?戒名が必要な理由とは

戒名をつけなくても、葬儀や供養はできるということはわかっていただけたと思いますが、残念ながら、戒名をつけるということを当たり前と考える方もまだ多くいらっしゃいます。そのため戒名を付けないことによって、周囲とのトラブルが起こることも多くあります。

親族とのトラブル

戒名をつけないことが故人の遺志だとしても、親族の中にはそれを批判する方がいると思います。家族内では同意があっても、やはり周囲、特に親族の理解は必要です。無駄なトラブルを避けるためにも、戒名をつけない場合は、あらかじめ親族の同意を得るように、しっかりと話し合っておきましょう。

菩提寺との関係が悪化する

先祖代々のお墓があり、菩提寺と長いお付き合いをしている場合は、戒名をつけないことで、菩提寺との関係性が悪化する恐れがあります。具体的には、葬儀場が使えない、葬儀に菩提寺から僧侶が来ない、菩提寺の墓地に納骨できない、法要をしてもらえないなど、さまざまなデメリットが出てきます。菩提寺があり、これからも付き合いが続くのであれば、戒名はつけておくほうが無難です。

納骨してもらえない

菩提寺が無い場合でも、一般墓地の場合は戒名がないと納骨してもらえないことがあります。特に寺院墓地は、ほぼすべてで戒名が必要だと思っておいてください。

読経・法要をしてもらえない

葬儀はもちろん、初七日や一周忌・三回忌など節目に行われる法要においては、僧侶の方に読経してもらうことが一般的ですが、戒名がないと読経をしてもらえない場合があります。無宗教葬儀でも読経をお願いするなら、あらかじめ戒名がないことを了承してもらってから僧侶の方に来てもらいましょう。

戒名をつけない判断は慎重に

戒名をつけないという自由は、もちろんありますが、菩提寺や親族との付き合い、これからの供養を考えると、戒名をつけるかつけないかは、簡単に決められることではありません。出来るだけ故人の希望に沿いながら、周囲との話し合いを十分に行ったうえで、慎重に判断してください。

戒名をつけるのにかかる費用は?

戒名をつけない方が増えてきた理由の一つに、高い戒名料があります。戒名料とは、戒名をつけてもらう際に寺院に支払う料金です。代表的な戒名の位号と費用相場は以下の通りですが、宗派によって多少異なります。

戒名のランクと相場

・信士(しんし)と信女(しんにょ)

男性が信士、女性が信女となります。最もよくつけられている位号で、ランクは一番低いため、戒名料は10~30万円程度です。

・居士(こじ)と大姉(だいし・だいじ)

在家のまま(出家をしないで)仏教の信仰、修行を行っているという意味があり、男女それぞれ居士と大姉になります。昔は貴族や武士によく使われた位号だと言われています。戒名料は、30~70万円ほどです。

・院信士と院信女

社会貢献度が高い人、社会的な地位が高い人につけられる位号で、70~100万円が相場です。

・院居士と院大姉

最高ランクの位号で、寺院に大きな貢献をした人がつけてもらえるものです。昔は皇族の方につけられていました。戒名料の相場は、100万円以上です。

戒名料を抑える方法

最も料金の安い戒名でも10万円はかかるとなると、やはり二の足を踏んでしまう方は多いでしょう。ここからは、戒名料を安く抑える方法を紹介します。

・生前に戒名をもらっておく

戒名の生前授与は、死後授与よりも料金が安く設定されていることが多いので、生前戒名を授かってはいかがでしょう。ただ、菩提寺がある場合、菩提寺以外で生前戒名をもらっていると、トラブルになる可能性があるので、必ず事前に相談してください。

・戒名授与サービスの利用

インターネットで申し込める戒名の授与サービスでは、一般的な戒名料よりも、かなり安い料金設定となっています。また、金額設定も明確です。ただし、こちらの場合も菩提寺がある場合は、必ず事前に相談しておきましょう。

・自分で戒名をつける

戒名をつけるための資格はありませんので、自分でつけることもできます。しかし、この場合も菩提寺への相談は必須です。

まとめ

納骨堂や樹木葬の永代供養、散骨なら、戒名をつけなくても差し支えないと思いますが、一般的な慣習として、戒名は必要だと考える方はまだまだ多くいます。経済的な理由などで、戒名をつけたくないと考えている方も、まずは家族、親族と相談してみてください。その上で、戒名をつけないと判断されれば、それはそれでよいでしょう。もし戒名をつけると決めた場合も、今回の記事で紹介した方法で戒名料を安く抑えることもできます。どうか故人の遺志を尊重しつつ、最も良い供養方法を選択してください。

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