独り身でも永代供養をしてもらえる?依頼前に注意すべきポイント
独身の方は、自分が倒れたあとのお骨の管理について、不安になることがありませんか?最近では、独身者が生前に永代供養を依頼することが増えています。独身者が永代供養を依頼するときの条件や、依頼のときに注意すべきポイントをまとめてご紹介します。独身の方はもちろん、親族に独身者がいる方もぜひチェックしてみてください。
独身者でも永代供養してもらえる
独身の方は、自分がお墓を持ったり納骨堂にお骨を預けたりしても、そのあとの供養や管理が不安という悩みを抱える方が少なくありません。お墓や納めたお骨は、独身者でも希望すれば永代供養をしてもらえます。
通常、誰かが亡くなったときの供養や年忌供養は家族が行いますが、永代供養を依頼すると、家族(親族)の代わりにお寺や納骨堂の管理者が供養や管理を引き継いでくれます。永代供養を依頼しておけば、独身者でも親族に負担をかけずに済むほか、無縁仏になる心配もありません。
永代供養というと、依頼すればそのあと永遠に供養や管理をしてもらえると捉えられがちですが、実はそうではありません。「永代」というのは、「長い年月」という意味で使われている言葉です。
どのくらいの期間、供養や管理をしてもらえるかは、管理するお寺や納骨堂によって異なります。独身者で永代供養を希望している方は、契約するときに、供養期間を確認すすることをおすすめします。
依頼の際クリアすべき条件はある?
独身者が永代供養を依頼するには、何か特別な条件があるのでは?と考える方もいるかもしれません。独身者と既婚者とでとくに何か大きな違いがあるわけではなく、独身者だからといって永代供養を依頼するのに、特別な条件があるわけではありません。
ただし、永代供養を依頼するお寺によっては、檀家に入ることを条件としているケースがあり、お寺に依頼する場合は注意が必要です。檀家をやめると永代供養の契約も破棄されることが多いため、あらかじめ確認しておくと安心です。とくに先祖からの菩提寺がある方は、親族とよく話し合って、皆が納得のいく依頼先を探すことをおすすめします。
注意しておきたいこと
永代供養は、信頼できるお寺や納骨堂へ依頼したいものです。独身者が永代供養を依頼するときには、どのようなことに気を付けて依頼先を選べばよいのでしょうか。永代供養の依頼先を決めるのに、注意したいポイントを紹介します。
■ 依頼時期は早めに
独身者が永代供養を考えるときは、依頼を計画的に進めることが重要ポイント。独身で親族もいない場合、永代供養を希望していても自身が倒れてしまってからでは、状況によっては依頼できないことも考えられます。自分が元気なあいだに情報を収集し、納得のいくお寺や納骨堂を探して、永代供養を依頼しておくと安心です。
■ 費用・維持費はいくらくらいか
費用も永代供養の依頼先を探すポイントになります。永代供養にかかる費用は、永代供養料や納骨法要代、刻字料などがあり、その総額は10万円から100万円程度まで、依頼先によって大幅に異なります。生前に依頼する場合は、年会費や管理料などが発生することもあるため、事前に確認しておくと安心です。
■ 納骨方法は?
お参りに来た人が遺骨を前に手を合わせられるのか、共同の祭祀所に参拝することになるのかは、納骨の仕方によって変わります。納骨方法はお参りの仕方に関係するため、遺族のためにもしっかりと確認しておくことをおすすめします。
納骨方法は、所定の場所に散骨する合祀か、個別にお骨を納骨できる集合個別墓や納骨堂に納めるかの2つが主流です。最近では、費用負担がより少なく済むとして、樹木や草華を墓標にする樹木葬も増えてきています。
■ 供養期間がいつまでか
前述したように、永代供養は永遠に供養や管理をしてもらえるのではなく、供養期間がお寺や納骨堂でそれぞれ定められています。供養期間を定められた期間から選ぶパターンと、自由に期間を選べるパターンがあります。
期間が定められている場合は、17回忌や33回忌、50回忌などを節目にされるのが一般的です。供養期間中の供養の頻度や、供養期間が過ぎたあとのお骨の取り扱いは、お寺や納骨堂によって異なるので、事前に確認しておくことをおすすめします。
■ お参りのしやすさ
永代供養を依頼している場合、供養はお寺や管理者が行ってくれるため、基本的に遺族は法事を行わなくてもOKです。しかし、遺族や友人がお参りを希望するケースも多く、遺族や友人のためにも、お参りのしやすさは永代供養の依頼先を探すときに配慮したいポイントのひとつです。
親族の家からお参りしやすい場所かどうか、公共手段や自家用車でアクセスしやすいか、駅から徒歩でお参りするときの距離、周辺に供花が購入できるお店があるかなどをチェックしておくとよいでしょう。
独身の方でも、既婚者と条件面での違いなく永代供養は依頼できます。永代供養にかかる費用や納骨方法、お骨を管理してもらえる期間などがお寺や納骨堂によってさまざまに異なるため、永代供養を依頼する前にはしっかりと確認しておくことが大切です。
独身者で親族がいない場合は、永代供養を希望していてもタイミングによっては依頼できない可能性もあり、元気なうちに計画的に準備をすることをおすすめします。