納骨堂のお参りとお墓参りの異なる点を紹介
納骨堂のお参りとお墓参りの異なる点についてお伝えします。納骨堂でお参りする予定があるけど、一般的なお墓参りとの違いやマナーについて知っておきたい、という方も多いのではないでしょうか?周囲に迷惑をかけないよう納骨堂での参拝マナーについて、しっかり理解する必要があります。納骨堂のお参りについて、詳しく紹介します。
納骨堂とお墓でお参りの方法は変わる?
まず、納骨堂とはどのようなものなのか、お墓でのお参り方法との違いについて解説します。
納骨堂とは
納骨堂とは、納骨スペースを提供する屋内施設です。
以前まで納骨堂は、お墓を建てるまでの一時的な遺骨の保管場所として利用されることが多くありました。しかし、現在では、永代供養がついていたり、いつでも参拝できたりするなどして、新しい供養の形として注目されています。
納骨堂とお墓でのお参り方法の違い
納骨堂は、一般的なお墓と異なり屋内施設なので煙やにおいがこもりやすくなります。
また、時期によっては納骨堂内が混雑するため、早めの予約や参拝時期をずらすなどの工夫が必要なケースもあるでしょう。一般的なお墓参りでは、お花やお線香などのお供えができますが、納骨堂では禁止されているケースもあります。
フェイクフラワーや電子線香はお供え可能など、施設ごとによってルールが異なるため、事前の確認が必要です。一般的なお墓参りではお墓を掃除しますが、納骨堂ではお墓掃除は必要ありません。
納骨堂でのお参りのマナー
納骨堂でのお参りのマナーについて解説します。
周囲へ迷惑をかけないためにもマナーをしっかり守ることが大切です。それぞれの施設によってルールが異なるため、事前に確認すると安心でしょう。
開館時間内であればいつでも参拝できる
納骨堂の開館時間内であれば、いつでもお参りできます。
お墓参りでは避けるついで参りも納骨堂では可能です。仕事帰りに立ち寄ることもできます。
服装は基本的に自由
納骨堂でのお参りの服装は、基本的に自由です。
本堂への挨拶が必要なケースでは、清潔感のある服装にするとよいでしょう。
手ぶらでOK
納骨堂でのお参りは、手ぶらでもOKです。
必須の持ち物はありませんが、数珠とお供えをもって行くのが一般的でしょう。お墓参りで必要な掃除道具はありません。掃除が必要な場合でも乾拭き程度です。納骨堂では、お供えは持ち帰るのが一般的です。
施設ごとのルールを確認する
納骨堂は、それぞれの施設によってルールが異なります。
アルコール類やお線香、生花の持ち込みを禁止している施設もあるため、注意が必要です。フェイクフラワーや電子線香は、認められている施設もあります。周囲に迷惑をかけないようにルールを守ってお参りしましょう。
納骨堂の種類ごとのお参りの仕方
納骨堂の種類とそれぞれのお参りの仕方を紹介します。
自動搬送式納骨堂
自動搬送式納骨堂は、ICカードをかざすと参拝スペースまで自動で遺骨が搬送される仕組みの納骨堂です。
アクセスが良好な都市部に多い屋内施設のため、立ち寄りやすかったり、天候に左右されなかったり、参拝しやすい特徴があります。コンピュータ制御により、セキュリティ体制も万全です。
一般的には個別の参拝スペースが設けられていますが、施設によっては合同参拝スペースがあるため、施設見学の際に確認するとよいでしょう。参拝時期によっては、混雑し待ち時間が長くなるケースがあるため、早めの予約が必要です。
ロッカー式納骨堂
ロッカー式納骨堂は、コインロッカーのようなお壇が並ぶ納骨堂です。
納骨壇の扉を開き参拝できるタイプと共有の参拝スペースが設けられているタイプの2種類があります。納骨壇の前で参拝する際には、他家スペースへの配慮が必要です。
仏壇式納骨堂
仏壇式納骨堂では、上段に仏壇、下段に納骨スペースがある納骨壇が用意されています。
仏壇には、遺影やお花をお供えできるのです。施設によっては、火気の取り扱いが禁止されている場合もあるため、事前に確認するとよいでしょう。
位牌式納骨堂
位牌式納骨堂は、位牌を祀る専用のお堂です。
位牌と遺骨を一緒に置くタイプと遺骨を別の場所に置くタイプの2種類があります。
墓石式納骨堂
墓石式納骨堂は、墓石を屋内に設置するお堂です。
一般的なお墓と同様に、お線香やお花を供えられる施設もあります。屋内なので天候の影響を受けにくく、いつでもお参りできるのが特徴です。
まとめ
この記事では、納骨堂のお参りとお墓参りの異なる点についてお伝えしました。納骨堂とお墓でお参りの方法は、基本的には同じです。しかし、納骨堂は屋内施設のため、お墓掃除が不要だったり、お線香をあげられなかったり、お供えものに注意が必要だったりします。それぞれの施設のルールに従うことが重要です。納骨堂でのお参りは、服装についての決まりがないため、開館時間内であればいつでも気軽に立ち寄れるでしょう。納骨堂の種類によってお参りの方法は異なります。ロッカー式などスペースが限られている場合には、周囲への配慮も必要です。納骨堂へのお参りの際には、施設ごとのルールを守ってお参りしましょう。