納骨堂を決める前に下見しよう!チェックポイントを解説
新しい住居を決める際、下見をする人がほとんどではないでしょうか。納骨堂選びもそれと同じです。とくに将来的には自分たちの遺骨も収めたいのであれば、しっかりと情報を調べた上で契約するのがおすすめです。では、どのポイントに気を付けて施設を比較すればよいのでしょう?以下にポイントをまとめているため、ぜひ参考にしてください。
チェックすべきポイント5選
納骨堂を比較する際に見ておくポイントは「宗教・宗派」「供養方法」「利用料金」「事業形態」「参拝時間」の5つです。
宗教・宗派
自分の家の宗派はご存じでしょうか。「仏教」という共通の宗教であっても、宗派が違えば経の内容や仏具はまったく違います。もともと入っている宗派のやり方で供養してもらいたいのであれば、その宗派の寺が経営している納骨堂がピッタリでしょう。
公式サイトを閲覧した際に「宗派を問わない」としていてもそれはどの宗派でも受け付けるという意味であり、供養時には納骨堂が指定した宗派での方法となります。
また、宗教によっては受け付けていない場合もあるので、入っている宗教や宗派のやり方での供養を希望するのであればそれに対応している納骨堂を探し当てる必要があります。
供養方法
宗教や宗派だけでなく、基本的な供養の頻度なども比べて見ましょう。「毎朝経をあげる」「大きな節目に厚く経をあげる」「経はあげないが合葬はしない」「既定の年数が過ぎれば合葬する」と納骨堂によって供養の方法はさまざまです。
「どのように供養してもらいたいか」という部分の大切なポイントですので、公式サイトの情報だけではわからない場合は訪問時に直接質問して解決しましょう。
利用料金
納骨堂のタイプによって利用料金が変わります。比較的低価格で抑えられるのは「位牌型」や「ロッカー型」、お墓を立てるよりは抑えられるものの納骨堂のタイプの中で割高となるのは「自動搬送型(マンション型)」や「墓石型」でしょう。
個別で利用できるスペースが広かったりシステムの管理が必要だったりすると料金が高くなる傾向があります。また、同じタイプだとしても供養方法や立地条件などが異なります。利便性や供養方法なども考慮した上で妥当な料金であるか判断しましょう。
事業形態
納骨堂の運営には寺院や自治体、民間団体などが行っています。寺院などの宗教団体は希望する供養方法、自治体は安定した運営、民間団体は宗教・宗派不問で立地条件のよさが期待できます。事業形態によって期待できる部分が変わってくるので、選択肢の1つとして加えてみてはいかがでしょうか。
参拝時間
納骨堂は屋内施設であることがほとんどのため、開館時間を定めていることがほとんどです。9時から18時台と定めているケースが多いですが、中には仕事の都合などで日中参拝できない人のために夜遅くまで開けているところもあるかもしれません。
また通常の参拝ではなく、年末年始の開館時間にも注意が必要です。参拝客が多くなるお盆の期間に閉館するとは考えられませんが、親族が集まりやすい正月に参拝する家庭もあります。普段の参拝からそれ以外の特別な参拝など、どのタイミングで参拝することが多くなるのか予想してそれにあっている施設を選びましょう。
事前に確認しておきたい情報
施設に訪問する前にも、公式サイトから情報を得ることはできます。気になる納骨堂があれば資料請求するのもよいでしょう。近場の納骨堂をやみくもに探して訪問し時間をロスしてしまわないよう、事前に確認できる情報は把握しておきましょう。
利用料金
利用料金も公式サイトに掲載されているケースがほとんどなので、事前に確認して他施設と比較できます。お墓を買うよりは費用を抑えられるとしても、安い買い物ではないのできちんと予算を設けることが大切です。
きちんと利用料金を把握・比較し、将来的に収蔵数がどの程度まで増えるかも予想して利用料金がどれだけかかるのか、予算内に収まるのかを考えておくことをおすすめします。
立地条件
納骨堂までの道幅が狭い、勾配がきつい、でこぼこしているかは訪問するまでわかりません。事前にわかる立地条件は駅や高速の出口からのアクセス、家からの距離といった地図上でわかる情報です。
距離が遠くても高速の出口から近ければ結果的に距離が近い納骨堂よりも早く移動できる場合があります。また移動時間が長ければ参拝もおっくうになってしまい、次第に足が遠のいてしまうかもしれません。
「参拝する頻度が高い」「移動時間を短くしたい」のであれば、アクセスしやすいのか立地条件を確認してみましょう。
納骨堂選びのポイントを解説しましたが、重要視するポイントは人によって違います。供養方法や立地条件、利用料金など、重要視したいポイントを絞ると納骨堂が選びやすくなるでしょう。何を重要視すればよいかわからない場合は、ぜひ解説したポイントを参考にしてみてください。