納骨式の費用や流れを詳しく解説!時期とタイミングも紹介
納骨式はお墓や納骨堂に故人の遺骨を納めるための儀式になります。しかし、いつ行うべきか、どのように準備を進めればよいのか分からず悩むこともあります。この記事では、納骨式の時期や準備の手順、費用などについて詳しく解説します。納骨式に向けた準備を行い、故人を心を込めて送り出しましょう。
納骨式とは?
納骨式とは、故人の遺骨をお墓や納骨堂に納めるためにおこなわれる儀式です。
正式には納骨法要と称されており、故人を供養し、遺骨を安置するために遺族や関係者が集う行事となります。納骨式は、遺族が故人をしっかりと送り出すための重要なステップとして位置付けられています。
また、納骨をする際の手続きや準備には、宗教や慣習にもとづいた特定の作法や流れがあり、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
納骨式と四十九日法要の違い
納骨式と四十九日法要は、よく同じタイミングでおこなわれることが多いですが、それぞれの意味や目的には違いがあります。
四十九日法要は、故人が極楽浄土へ旅立つための祈りを捧げる大切な儀式であり、遺族が故人の冥福を祈る大切な行事です。一方、納骨式はその後におこなわれ、遺骨をお墓や納骨堂へ安置する儀式となります。
四十九日法要と一緒におこなう理由
仏教では、故人の魂が亡くなってから49日目に極楽浄土へ向かうとされています。
49日目は故人の魂がこの世からあの世へ向かう節目であることから、最も適切な時期とされているためです。
納骨式の時期とタイミングの選び方
納骨式をおこなう時期には決まりはありませんが、多くの場合、遺族は四十九日法要に際して、納骨の儀をおこないます。
これは、仏教の教えにもとづいており、故人の魂が49日目に極楽浄土へ向かうとされているからです。このタイミングでの納骨が、故人を供養する意味でも適切だと考えられています。
また、四十九日までにお墓や納骨堂の手配が整うことが多いため、四十九日に納骨式がおこなわれることが一般的です。
四十九日法要の際におこなうのが一般的
四十九日法要は、故人が亡くなってから49日目におこなわれる重要な法要です。
この日は故人の魂が現世から旅立つ日とされており、故人が極楽浄土に向かうことを祈るための儀式です。故人が極楽浄土へ旅立つ節目として、49日目は納骨する時期としてふさわしいとされています。
ほかの法要と併せておこなうことも可能
もし、四十九日法要の段階で、お墓の準備が整っていない場合や、そのほかの理由で納骨ができない場合、一周忌や百箇日法要、三回忌に合わせて納骨の儀をおこなうこともできます。
とくに、百箇日法要は卒哭忌と呼ばれていて、遺族が悲しみから少しずつ解放され、元の生活に戻ることを象徴する法要です。
一周忌や三周忌におこなう場合も同様に、家族の都合やお墓の準備状況に応じて最適なタイミングを選びましょう。
納骨式に向けた準備
納骨式は故人を安置するための儀式とされています。
スムーズに進行させるためには、事前の準備が欠かせません。納骨する場所や方法を決めるところから始まり、必要な書類の手配や費用の確認まで、いくつかのステップがあります。
この記事では、納骨式をスムーズに進めるための準備方法について解説します。事前にしっかりと準備を整え、当日安心して儀式をおこなえるようにします。
納骨式の流れ
納骨式の準備として重要なのは、納骨する場所と方法です。
故人がすでにお墓をもっている場合は、故人のお墓に納骨しますが、新規でお墓を用意する場合は、納骨堂や樹木葬などほかの方法も考慮に入れられます。
どの場所や方法にするか決まったら、次に日程調整をおこない、霊園やお寺へ事前予約が必要です。僧侶を呼んで読経してもらう場合は、僧侶の予定も確認しておきましょう。
また、四十九日法要や一周忌などの節目に合わせて納骨の儀をおこなうことが多いため、法要の日程とも調整が必要です。
埋葬許可証の準備を忘れずに
納骨式をおこなう際には、埋葬許可証の準備が必須となります。
埋葬許可証とは、火葬場で発行された火葬許可証に押印された書類であり、これがないと納骨できません。万が一、紛失してしまった場合は、死亡届を提出した自治体で再発行の手続きをおこなう必要があります。
手続きに時間がかかる場合もあるため、早めに確認しておくことが大切です。また、納骨先となる墓地や納骨堂の使用許可証も必要な場合があるので、忘れずに準備しておきます。
費用の確認と予算の計画
納骨式にはいくつかの費用がかかるため、事前に予算を計画しておくことが重要です。
一般的な費用として、お墓の彫刻代や僧侶へのお布施、納骨の作業費用などが含まれています。すでにお墓がある場合の費用相場は約10万円前後ですが、新しくお墓を作る場合はさらに高額になることがあります。
また、納骨式の後に会食などを催す場合、その費用も考慮に入れておく必要があります。遺族や参列者の人数に応じて、料理のグレードや場所を決め、全体の費用をしっかりと計画しておきましょう。
まとめ
納骨式は、故人をしっかりと送り出すための重要な儀式です。準備の流れや費用を前もって確認し、スムーズに進行させるために計画を立てることが大切です。納骨の時期や方法に悩んでしまう場合は、家族とよく話し合い、最適なタイミングを見つけることが望ましいでしょう。大切な故人を安らかに送り出すため、万全の準備をして、納骨式を迎えてください。