納骨堂の種類ごとにかかる費用とは?内訳を紹介!
都市部を中心に増加している納骨堂。納骨堂の利用を検討しているので種類別にどのくらいの費用がかかるのか知りたい、という方も多いのではないでしょうか?費用相場を知ることで、予算に合わせて選びやすくなります。そこで本記事では、納骨堂の費用相場と内訳についてわかりやすく解説しましょう。
納骨堂の種類ごとの費用相場
子どもがいなかったり、独身だったり、一般的なお墓の管理が難しい方も少なくありません。
また、家族に負担をかけたくない、管理ができないので墓じまいを検討しているなどのさまざまな理由から、納骨堂を選択する方が増加傾向にあります。納骨堂の種類は、以下の5つです。それぞれの費用相場について解説します。
納骨堂とは
納骨堂とは、納骨スペースを提供する屋内施設です。
以前はお墓を建てるまでの一時的な保管場所として利用されていました。しかし、現在では、永代供養が付いていたり、参拝スペースが設けられていたりするなど、故人を弔い供養するための施設として都市部を中心に増加しています。
一般的なお墓と異なり広いスペースが不要で管理の手間がかからないことから、現代のニーズに対応した埋葬方法のひとつとして注目を集めているのです。
ロッカー式納骨堂
ロッカー式納骨堂は、コインロッカーのような棚の中に遺骨が収蔵されている納骨堂です。
上下左右には他家の遺骨が収蔵されているため、スペースは狭く簡素ですが、個別の供養が可能。ロッカー式の費用は20~80万円程度が相場なので、一般的なお墓と比較すると費用を抑えられます。1~4人程度収蔵できるため、家族での利用もできます。
仏壇式納骨堂
仏壇式納骨堂では、仏壇部と納骨部がある仏壇が用意されます。
複数人の遺骨を収蔵できるため、個人に限らず家族用でも利用される埋葬方法です。仏壇式は、30~150万円程度が相場。個人では30万円程度から、家族では100万円程度から利用可能です。装飾やスペースの広さによって価格が変動し、家族で受け継ぐこともできます。
位牌式納骨堂
位牌式では、戒名や没年月日を刻んだ位牌を祀り合同供養されます。
位牌と一緒に遺骨を管理する方法と別々に管理する方法との2種類があり、施設によって異なるのです。位牌式納骨堂は合同供養のため、費用相場は10~20万円程度です。位牌式は、他の納骨堂と比較すると費用を抑えられます。
墓石式納骨堂
墓石式では、屋内施設に墓石を用意するため、100~350万円程度が相場です。
一般的なお墓と同様の墓石なので、水をかけたり、お線香やお花をお供えしたり、通常のお墓参りに近いかたちでお参りが可能です。
自動搬送式納骨堂
自動搬送式納骨堂の施設の多くは、ICカードをかざすと自動で遺骨が搬送される仕組みです。
省スペースで遺骨を管理できるため、都市部を中心に普及しています。最新設備やコンピュータ制御による管理体制のため、費用相場は80~100万円程度です。自動搬送式では、設備が充実しているため、費用は割高になる傾向があります。
駅から徒歩圏内など立地がよい場所に作られていることが多いので、お参りしやすいのが特徴です。
納骨堂にかかる費用の内訳
一般的なお墓にかかる費用と比較すると納骨堂の費用は、低く抑えられる傾向があります。
費用の内訳について解説します。
管理費
管理費は、敷地の掃除や光熱費、メンテナンス、人件費など、納骨堂の維持・管理に必要な費用です。
一般的に永代供養費に含まれることが多く、年間1万円程度、1年分もしくは、契約した利用期間分をまとめて支払います。
使用料
納骨堂の使用料は、一般的なお墓の永代使用料にあたる費用です。
契約の際に、初期費用として支払います。
永代供養料
永代供養は、家族の代わりに霊園やお寺などの施設が、遺骨を管理・供養すること。
永代供養では、契約した年数を経過すると遺骨は合葬され、その後も永代に続き、供養してくれます。永代供養量は、納骨堂の種類や設備、プラン、利用年数などによって異なるのです。
そのほか必要な費用
経読のお礼として支払うお布施や開眼法要料、戒名料などの費用がかかるケースもあります。
また、選択した納骨堂の種類によっては、位牌代や仏具代などの費用が必要です。
費用を抑えたい場合にできること
費用を抑えたい場合には、合葬や複数の納骨堂を比較検討するなどの方法があります。
合葬を検討する
合葬を選択すると、費用を抑えられる可能性があります。
合葬とは、骨壺から遺骨を取り出して他社の遺骨と一緒に埋葬する方法です。合葬の費用相場は5~10万円程度のため、大幅に費用を抑えられるでしょう。しかし、合葬に抵抗がある方も少なくないため、注意が必要です。
一度合葬すると別の埋葬方法への変更ができないため、よく話し合ってから判断しましょう。
複数の納骨堂を比較検討する
納骨堂によって料金設定が異なるため、複数の施設から資料を請求するとよいでしょう。
比較検討することで、相場を把握することもできます。
まとめ
この記事では、納骨堂の種類ごとの費用相場と内訳についてお伝えしました。納骨堂には、ロッカー式や自動搬送式などの種類があり、それぞれ費用が異なります。そのため、予算に合わせて選択することが可能です。費用を抑えたい場合には、合葬の検討や複数の納骨堂から資料請求するなど、比較検討して選ぶとよいでしょう。納骨堂をお探しの方は、今回紹介した種類ごとの費用相場を参考にして、選んでみてください。