納骨堂へお参りに。服装や参拝の時期は?守るべきマナーを解説!
これから納骨堂のお参りに行く場合、「霊園やお寺のようなマナーってあるの?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。納骨堂ならではの配慮、マナーを事前に把握しておくことで、スムーズにお参りを行うことができます。そこで、この記事では納骨堂へお参りに行く際に適切な服装やおすすめの時期、主な注意点について解説していきます。
納骨堂へのお参りとは
そもそも「納骨堂とはどんな場所?」と疑問に思う方もいるかと思われますので、まずは納骨堂の概要やお参りの方法について解説していきます。
■納骨堂とは?
納骨堂とは、建物の中で亡くなられた方の遺骨を安置しておくためのお墓のことです。建物内にそれぞれの納骨スペースが設置されており、雨天時のお参りの際にも傘をさす必要がなく、交通の便がいい立地にあることも多いため、いつでも気軽にお参りができる場所として近年注目を集めています。
基本的には事前の予約なしで立ち寄ることができる施設が多いです。納骨堂では決められたスペースに骨壺に納骨するものであり、ロッカー式や仏壇式などさまざまなタイプの納骨スペースが存在します。ロッカー式では、ロッカーの上に遺骨が納骨されており、棚の上まで来てお参りすることが可能です。
ただし、他のお家の区画と隣り合っているため、混雑時には譲り合いながらスペースを使うようにしましょう。仏壇式では、一般的な仏壇と同じ構造であるため、お花や食べ物などのお供えを置くことができます。ロッカー式と比較すると1つの区画が広いため、ゆったりとお参りすることが可能です。
■納骨堂のお参り方法
納骨堂は墓石を建てる一般的なお墓とは形状などが大きく異なるため、お参り方法にも違いが出てきます。納骨堂では建物内にお墓があることから、お墓参りのように墓石に水をかけて掃除を行ったり、周りの草むしりをしたりすることはありません。基本的にはお墓のメンテナンスや清掃については墓地の管理者が行います。
また、屋内で参拝するという形式上、原則として火気厳禁となっています。そのため、線香やろうそくの代わりに電気香炉が供えられていることが多いです。
納骨堂へお参りに行くときの服装
納骨堂へお参りに行く際の服装はとくにこれといって決まっていないため、常識の範囲内であればどんな格好で行っても問題ありません。ただし、お参りに行くということを忘れず、なるべく清潔感のある服装で納骨堂に向かうようにしてください。
■お参りに不向きな服装
先ほど、服装についてはとくに決まりごとはないと述べましたが、なるべく避けた方がよい服装はあります。たとえば、肌の露出が多い服装や華美な服装はお参りという行為に適していないため、納骨堂のお参りの際にはおすすめできません。自分以外にもさまざまな方が納骨堂にお参りに来ることを考慮し、場の雰囲気を崩さないよう、周囲へ配慮した服装を心がけるようにしましょう。
■足元にも注意
納骨堂でお参りをする際には、靴を脱いでお参りをするというケースも多いです。そのため、靴を脱ぐときのことを想定し、足元にも気を遣う必要があります。穴の開いた靴下や脱ぎ履きに時間のかかるような靴は避け、なるべく清潔な靴下や履きやすい靴でお参りに行くようしましょう。
納骨堂へお参りの時期
納骨堂へお参りに行く時期については、お盆やお彼岸、命日など一般的なお墓参りと変わりありません。加えて、納骨堂はお寺や霊園などと比較すると、駅周辺など立地がよくアクセスしやすい場所にあることが多いため、頻繫にお参りに行くという方も多いようです。
お参りの時間帯については、一般の霊園や墓地の場合、24時間開放している所もありますが、納骨堂は夜間の時間帯は閉まっていることが多いため、お参りに行く際には事前に閉演時間を確認してから行くようにしましょう。
■納骨堂の混雑時期は?
基本的に納骨堂はお盆やお正月など、長期休暇の時期に混むことが多いです。墓地や霊園などと比較すると、スペースにあまりゆとりがないため、混雑時には場所が空くまで順番待ちになることも少なくありません。ゆったりとお参りをしたいという場合には、上記のようなお参りのシーズンを避け、施設の方に空いている曜日や時間帯を確認したりして、事前に予定を立てておくとよいでしょう。
納骨堂へお参りするときの注意点
納骨堂へお参りに行く際に、最も注意しておきたいのが周囲への配慮です。自分たち以外にも納骨堂にはさまざまな方々がお参りに来るため、とくに読経など声を出して周りに影響を与える可能性のあるお参り方法の場合には、できる限り静かに行い、周囲に配慮しながらお参りすることを心がけるようしましょう。これにより、トラブルを回避し、お互い気持ちのよいお参りができます。
この記事では、初めて納骨堂にお参りに行く方に向け、お参りの際の適切な服装や時期、守るべきマナーについて解説しました。納骨堂ならではのしきたりもあるため、気持ちよくお参りするためにも、あらかじめしっかりとルールやマナーを把握しておくことが大切です。