墓友を作るメリットはある?墓友と納骨堂に入ることは可能か
お墓に関して、誰がどの墓に入れるのかなど法律的には決まりはありませんが、親族や血縁のみが入れると管理規則に定められていることが多いため、基本的には家族と一緒の場所に入ることが多いのが現状です。そうした中で友達と一緒のお墓に入りたいと希望する人も増えていますが、実際に一緒に入ることが可能なのかどうか説明します。
墓友ってなに?
お墓は先祖代々受け継ぎ、家族と一緒の場所に入るのが一般的でした。しかし、ライフスタイルが変わり、お墓に対する考え方も変化していく中で、先祖代々引き継がれたお墓や家族と同じお墓には入らないという選択をする方も増えてきています。また、ひとり暮らしをしている高齢者の方も増えてきているため、自分が亡くなった後にお墓を管理してくれる人が誰もいないという問題もでています。
さらに、ひとりでお墓に入るのは寂しいと考える人も多くいるので、生前からお墓に一緒に入ることを約束する友達を作る人が増えているのです。最近では、同じ墓に入ることを前提として付き合っていることをさす墓友という言葉が生まれるほど、お墓についての考え方が変化しています。
終活という言葉も一般的となり、自分で人生の最期を迎える準備をする人も増えてきているため、自分のお墓についても自分で考え、友達どうしで話し合い、同じお墓に入る間柄となる人もいて、亡くなった後に入るお墓を生前に共同で購入し、同じお墓に入るのです。
墓友を作るメリット
このように家族ではない友だちと一緒のお墓に入ること前提とした交友関係の墓友を作るメリットはどのようなものがあるのでしょうか。
交友関係の拡大
墓友を作る最大のメリットとしては、お墓に入る人を選ぶことができることです。ひとりでお墓に入るのは嫌だけど、あまり仲よくなかった家族のお墓に入るのも困るという方にとっては、仲のいい友達と同じお墓に入れるということはとても心強く感じるでしょう。そうした同じ考え方を持つ人々と最期を迎えるまで親交を深めることができるので、人生の最期を楽しく安心して過ごせるといえるでしょう。
孤独死の削減
墓友を作っておくことで最期を迎える不安が少なくなります。また、日頃から連絡を取り合える仲間ができることによって、孤独死をしてしまうことを減らすこともできるでしょう。
コスト削減
お墓の費用は決して安いものではありません。新たに購入する場合は、墓石や永代使用料などがかかってくるため、遺族に金銭的な負担をかけてしまう不安があります。そうしたコストを友達と分担することによって、少しでもひとりあたりの負担を減らせることができるのです。
墓友を作るデメリット
墓友を作ることは、メリットだけではなくデメリットも存在します。
親族の理解不足
墓友という考え方は、親族からの理解が得られない可能性があります。親族がいない場合や自分が入ることのできるお墓がない場合はあまり問題になりませんが、先祖代々受け継がれたお墓がある方は、家族から反対されることが多いでしょう。
終活詐欺に注意
終活が話題になるにつれて終活に注目する人が増える一方で、詐欺目当てで近づいてくる人も増えてきます。不安につけこんで来る人もいるので、だまされないように注意しましょう。
いろいろなリスク
気に入った友達とお墓に入れるのがメリットのひとつですが、まったく同じ価値観の人と巡り合えるとは限りません。同じ価値観だと思っていても、墓探しをしているうちに意見が食い違って仲が悪くなってしまうケースもあるので注意しましょう。コストに関しても墓友を作ることで削減できるメリットはありますが、費用分担をあらかじめしっかりと決めておかなければ、後々トラブルに発展する場合もあるので注意が必要です。
また、亡くなる時期はそれぞれ異なるため、同じタイミングで友達とお墓に入ることの方が少ないでしょう。その場合、残されたものがお墓の管理などをする必要がでてきて、コスト面も負担しなければいけない可能性もあるため、心変わりしてしまうリスクも考慮しておきましょう。
墓友と一緒に入るなら納骨堂がおすすめ?
これまで墓友を作るメリットやデメリットを紹介しました。墓友と一緒に入る納骨先の候補として選ぶ場所としてはお墓だけではありません。さまざまな候補先がある中でもおすすめできるのが、永代供養のある納骨堂です。
年会費や管理費が必要なお墓を選んでしまうと、残された墓友が負担に感じてしまうことがあるのがデメリットのひとつとして伝えましたが、納骨堂であれば、年会費や管理費が不要の永代供養ができるため、亡くなった後の心配もいりません。墓友同士亡くなったあとでも、寺院や霊園が代行して永代供養してくれるため、無縁墓になる心配はいらないのです。また、屋内施設なので天候の心配もせずに快適な墓参りができるという面があるのもおすすめできる点です。
まとめ
同じお墓に入る交友関係をさす墓友という言葉が注目されつつありますが、今回の記事では墓友を作ることのメリットやデメリットを紹介しました。交友関係も広がり、孤独死することなく人生の最期を迎えることができ、好きな人と好きな場所でお墓に入ることができる一方で、しっかりとした見極めや話し合いをしなければ、いろいろなトラブルに巻き込まれる可能性もあるので注意しましょう。また、亡くなった後のことを考えて、墓友と入る納骨先としては永代供養の納骨堂をチェックしておきましょう。