納骨式はいつまでにする?準備の流れや費用を紹介
納骨式のルールがわからないと悩んでいませんか?あまり経験したことがない場合、実施にあたって何をすればよいのか、どのくらいの費用がかかるのかわからず、困っている方は多いでしょう。本記事では、納骨式をおこなう際の流れと費用を詳しく紹介します。初めての方は、ぜひ最後までご覧いただき、参考にしてください。
納骨式の準備の流れ
まずは準備の流れを紹介します。納骨式は事前準備が多く大変ですが、事前準備をおこたってしまうと、当日失敗する確率が高くなってしまうため、注意が必要です。ひとつずつ着実にこなしていきましょう。
参列者を決める
納骨式を実施する際は、最初に参列者を決めましょう。招待する人に関するルールはありませんが、一般的には故人の配偶者と近親者、家族で執り行います。
また、招待したとしても参加するかは相手に決定権があるため、迷う場合は招待しておくことが無難です。相手を気づかって招待しなかったとしても、招待されなかった相手は悲しく思うかもしれません。
なお、納骨式後に会食を実施する場合、参列者が増えれば増えるほど費用がかかるので注意しましょう。
必要なものをチェックする
参列者を決めたら必要なものをチェックするとよいでしょう。納骨式には埋葬許可証や僧侶に渡すお布施、お供えものなど、さまざまなものが必要になります。事前にリストアップしておくことで、準備のし忘れを予防できるのでおすすめです。
日程を決めて寺院と会食の手配をする
必要なもののチェックが完了したら納骨式を執り行う日程を決め、寺院と会食の手配をしておきましょう。納骨式には実施期限は存在しませんが、連絡が遅れれば遅れるほど僧侶のスケジュールを押さえることが難しくなるため、日程を決めたら早めに連絡することをおすすめします。
石材店へ連絡する
各種手配が完了したら、石材店に連絡して墓石に戒名を彫ってもらいましょう。墓石の彫刻には時間がかかるため早めに連絡する必要があります。
納骨式でかかる費用
納骨式では、お布施や会食費、彫刻料などがかかります。トータルでかかる費用は参列者の人数によって大きく変動し、人数が多いほど費用が膨らむのです。
最低でも10万円~20万円はかかると考えておくとよいでしょう。納骨式でかかる費用を項目ごとに細かく解説します。
お布施
お布施とは納骨式に呼んだ僧侶に対して支払う謝礼のことです。納骨式に僧侶を呼ぶ場合、支払う必要があります。
納骨式のみを執り行う場合は3万円~5万円、開眼供養を行う場合10万円前後が相場です。必ず事前に封筒に入れておき、渡す際は現金をそのまま渡さないよう注意してください。
なお、4万円や9万円のように死や苦を連想させる額は避けるといったルールは存在しないため、気にする必要はありません。
お車代
お車代は、納骨式に呼んだ僧侶に対して支払う交通費のことです。僧侶が公共交通機関や自家用車を利用して自力で会場まで足を運んでくれた場合に支払う必要があり、寺院で開催した場合には支払う必要はありません。
相場は約5,000円~1万円です。お布施や御膳料とは一緒にせず、別の封筒に入れて渡しましょう。
御膳料
御膳料とは、納骨式に呼んだ僧侶に対して支払う食事代のことです。会食を開くが僧侶が参加をしない場合と会食を開かない場合に渡すことが暗黙のルールとされています。
相場は約5,000円~1万円です。お布施やお車代と一緒にせず、別の封筒に入れて渡しましょう。
なお、御膳料は僧侶を会食に誘ったけれど僧侶側から参加を遠慮された場合にも渡す必要があるので注意してください。一般的には、僧侶は会食を断る傾向があります。
会食費
会食費は納骨式終了後に実施する食事会の費用です。納骨式の後には、僧侶を含む納骨式の参加者全員で食事をすることが一般的とされています。会食費は参加者1人あたり5,000円~1万円を目安と考えるとよいでしょう。
なお、会食に僧侶を誘わない場合と僧侶が会食を断った場合、そもそも会食を実施しない場合には、僧侶に対して別途御膳料という食事代を支払う必要があります。
御塔婆供養料
塔婆供養を行う場合は、御塔婆供養料がかかります。塔婆とは、お墓の後ろ側に立てられている細長い文字がかかれた木の板のことです。塔婆は1本あたり3,000円程かかります。
彫刻料
お墓に故人の名前を彫刻する場合は、彫刻費用がかかります。相場は約4万円~5万円です。
雑費
ここまでに紹介した費用以外にも、納骨式ではお供え物や花代がかかります。雑費は人によって変わりますが、5,000円~1万円ほどかかると考えておくとよいでしょう。
納骨式当日の流れ
当日は、最初に施主挨拶を行い、挨拶が終了したら納骨、納骨後に読経と焼香という流れで進行します。会食を実施する場合は、式終了後に移動し食事をして解散です。
挨拶では、参列者へのお礼と僧侶へのお礼、生前の交流に関するお礼、会食の案内などを話します。納骨式は事前にしっかりと準備を行ってのぞむことが一般的なため、挨拶で話す内容などは事前に決めておきましょう。
長々とスピーチを行う必要はないため、気負わず簡潔にまとめて話しましょう。最近はコロナウイルスの影響もあり、会食を実施しないケースが増えていますが、会食を実施しない場合には代わりに返礼品として弁当を用意することが好ましいです。
まとめ
本記事では、納骨式の流れと費用について紹介しました。納骨式には一般的にトータル10万円~20万円程の費用がかかるとされています。
細々とさまざまな費用がかかるため、実施する際はあらかじめ相場よりも少し多めの予算を確保しておくことをおすすめします。納骨に期限は存在しないため、焦らずに準備するとよいでしょう。